戸建てのリフォームにかかる費用は、築年数や家の老朽化具合、設備・資材のグレードなどによって変動します。
ある程度予算は決まっているものの「水回りを修繕したいけどいくらかかるの？」「家全体のフルリフォームは高額になる？」など、費用が気になる方は多いのではないでしょうか。
今回は、戸建てのリフォーム費用を築年数や施工箇所ごとに解説します。
予算別にどのようなリフォームができるのかも紹介しているので、戸建てのリフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。
戸建てのリフォーム・リノベーションが必要になる築年数の目安
戸建て住宅では、一般的に築5年～10年程度で小規模なリフォーム・リノベーションの必要が生じます。
シロアリ防除工事の効果が5年～8年程度で切れるため、再処理が必要です。劣化しやすい水回りの改修も定期的に必要です。レンジフードやビルトイン食洗器といった設備の不具合により交換が必要になる可能性もあります。
戸建てのフルリフォーム費用の平均は500万円～2,000万円前後
戸建て全体をフルリフォーム・リノベーションする場合の平均的な費用は、多くの場合500万円～2,000万円前後です。建物の劣化具合や資材・設備のグレードなどによって施工内容が大幅に変わるため、価格帯もかなり幅広くなります。
坪単価で表すと、10〜73万円程度が目安になるでしょう。建物の状態や施工業者によっても値段が変動するため、正確な費用を知りたい場合は施工業者に見積りを依頼しましょう。
予算が限られている場合は、施工業者に予算を伝えて、リフォームしたい部分の優先順位について相談するとよいでしょう。
【施工箇所別】リフォームにかかる費用の目安
リフォームにかかる費用は、施工箇所によって大体の相場があります。
水回りやリビングといった施工箇所ごとに、費用の目安を見ていきましょう。
【予算別】リフォームできる施工内容
【200万円】リフォームできる施工内容
予算200万円の場合は、劣化部分を原状回復するリフォームが中心となるでしょう。
主な施工内容は、以下のとおりです。
・キッチンの改修
・お風呂（ユニットバス）の改修
・洗面台の改修
・トイレの改修
・クロスの張替え
・間仕切り壁の設置・撤去
・窓や玄関（ドア交換など）の改修
・外壁、屋根、エクステリアなどの改修
設備のグレードによっては「キッチンとトイレの改修、階段部分に手すりを取り付ける」など、複数箇所のリフォームも可能です。
一箇所を集中的に施工するプランもあります。お風呂の場合、「ユニットバスと給湯器の交換、窓の改修、浴室暖房の取り付け」といったリフォームができます。
【500万円】リフォームできる施工内容
予算500万円の場合は、フルリフォームや空間全体のリフォームが可能です。
ただし、築30年以上など築年数が経っている場合には各所が老朽化している可能性が高く、フルリフォームにはより高額な費用がかかることもあります。
主な施工内容は、以下のとおりです。
・水回り一式（キッチン・トイレ・洗面台・風呂など）の改修
・LDK全体のリフォーム
・内装の変更（壁・天井のクロス張替えや床材張替え、インテリアの変更など）
・簡単な間取り変更
費用によっては、居室の和洋変更や屋根・外壁塗装、廊下の改修、簡単なバリアフリー化などもプラスで依頼できる可能性があります。
【1,000万円】リフォームできる施工内容
予算1,000万円の場合は、内装を新築のように改修するスケルトンリフォームの依頼が可能です。
スケルトンリフォームとは、床・壁・天井を取り払って基礎と骨組みだけの状態に戻し、一から造り直す大掛かりなリフォームのことをいいます。大規模な間取り変更や、耐震・断熱などの住宅性能を強化することも可能です。
ただし、築40年以上が経過している場合は、目に見えない骨組みや耐震性能などが劣化している可能性があり、想定よりも高額な費用がかかる恐れがあります。また、外壁や屋根などの外装を伴う家全体スケルトンリフォームの場合は、1,500万円程度の予算が必要といわれています。
※情報引用元 ポラス株式会社
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