グッドデザイン賞は、1957年に通商産業省によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」を(財)日本産業デザイン振興会(現在の公益財団法人日本デザイン振興会)が承継し、1998年に新たにスタートした、日本で唯一の総合的デザイン表彰制度です。
グッドデザイン賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られるものになります。
かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・表彰しています。
グッドデザイン賞を受賞した商品であることを表す、「Gマーク」は、「グッドデザイン商品選定制度」が発足した翌年の1958年に、日本のデザイン史に大きな足跡を残されたグラフィックデザイナー亀倉雄策氏によってデザインされました。
以来「Gマーク」は、産業と生活を結ぶ信頼のマークとして、多くの方々に親しまれてきました。このマークは一般消費者にとって優れたデザインの指標となります。
グッドデザイン賞は、製品やサービスだけでなく、環境やコミュニケーションデザインなど、広範な分野にわたって審査が行われます。
審査基準はデザインだけでなく、機能性、安全性、環境への配慮、使いやすさ、経済性など、総合的な視点から評価されます。
受賞することは、その対象となる製品やサービスが高いデザインの水準を達成し、社会やユーザーに対して価値を提供していることを意味します。
グッドデザイン賞では常に我々が向き合うべき根源的なテーマとして5つの言葉を「グッドデザイン賞の理念」として掲げています。
人間(HUMANITY)ーもの・ことづくりを導く創発力
本質(HONESTY)ー現代社会に対する洞察力
創造(INNOVATION)ー未来を切り開く構想力
魅力(ESTHETICS)ー豊かな生活文化を想起させる想像力
倫理(ETHICS)ー社会・環境をかたちづくる思考力
これらの5つの理念に近く、優れたものが受賞できるものとなります。
賞は、日本国内外から応募があり、審査は専門家や一般の審査員によって厳正かつ公正に行われます。
賞の目的は、デザインの向上を促進し、社会に新しい価値を生み出すことにあります。
先ほど記述した、Gマークのことを知っている人を含めると、Gマークに対する認知率は79%にのぼります。
さらに、グッドデザイン賞を受賞した企業のイメージについて、63%の人が「センスがよい企業」と答え、59%が「ものづくりが上手な企業」、34%が「時代をリードする先進的な企業」と答えられています。
皆さんも何か購入するときは、この「Gマーク」に着目してみてください。
※情報引用元 ポラス株式会社
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