ZEH住宅のデメリット

前回の記事ではZEH住宅のデメリットだけを紹介しました。
しかし、どんなにメリットがたくさんあるものでも、その反面デメリットはあるものです。

今回はZEH住宅のデメリットや課題を紹介していきます。

高い初期投資費用

ZEH住宅を構築するためには、高性能な断熱材や太陽光発電システム、省エネルギー設備などの導入が不可欠となっています。

これにより、一般的な住宅に比べて初期投資費用が高くなります。

また、様々な機器を設置した後、その省エネ機器を長く使うためには、定期的なメンテナンス費用も必要となってきます。

太陽光発電は、出力 50kW 未満のものに対しては、自主保安体制の確保に関する義務はないものの、発電設備が基準に適合していない場合は、電気事業法に基づいた改善命令がなされる場合があります。

電気事業法を遵守するとともに、事業計画策定時に策定した実施内容及び体制に基づき、保守点検を実施することが必要である。」と2022年4月に資源エネルギー庁太陽光発電の事業計画策定ガイドラインに制定されています。

点検は義務ではなく、努力義務となっていますが、発電量が少なくなった場合は、施工会社や電気保安協会などに点検の相談をしたほうが良いでしょう。

機器に点検費用は掛かってきますが、光熱費の削減効果や、ZEH住宅の資産価値が高く見積もられる可能性を考慮すると、長期的観点では省エネ機器にかかるコストは回収できると考えられます。

地域の気象条件への適応

ZEH住宅の設計や性能は一定の気象条件を前提としています。
例えば、特に寒冷地域や高温多湿地域では、設計が不十分であると期待通りの性能を発揮しづらいことがあります。

また、太陽光発電は、太陽光エネルギーによって電力を生み出すものです。曇りや雨などの天候の悪い日、日照時間の短い冬場は発電量が減少するため、常に安定した電力を得られない可能性があります。

建築には一般的に広い敷地が必要で、日当たりや風通しを確保することが重要です。
これにより、狭小な敷地や周囲の建物密集地域での建設が難しい場合があります。

蓄電池のメンテナンス

自宅に再生可能エネルギーを蓄電池を設置することで蓄えていくことができますが、その蓄電池には定期的なメンテナンスや寿命管理が必要となってきます。
蓄電池の寿命が終わると、新しい蓄電池の導入が必要となり、これには費用がかかります。

機器の正常な動作を確認し、異常がないかを確認するために定期的な点検が必要ですし、蓄電池の制御ソフトウェアは定期的にアップデートされることがあり、性能向上や新しい機能の追加が行われるため、ソフトウェアのアップデートをメーカーの指示に従い、定期的に行う必要があります。

このようなZEH住宅の設備に対しての高額な費用や手間がかかってきますが、何十年も住む家を建てようと思うなら、いつまでも周囲の住宅と比較して省エネスペックが劣ることなく、長期間にわたって光熱費を抑えられて、酷暑や厳寒でも快適に過ごせるZEH住宅を選ぶほうがよいのではないでしょうか。
ぜひ検討してみてください。

※情報引用元 ポラス株式会社
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