子ども部屋の広さの平均って何畳なの?6畳より狭くても大丈夫なの?

マイホームを購入しようと思うきっかけは人それぞれですが、子どもの誕生がきっかけとなるケースは少なくないでしょう。
その場合、当然その家には子ども部屋を作ることになりますが、子ども部屋はどのくらいの広さが必要なのでしょうか。また、家のどの位置に作るべきなのでしょうか。
今回は、戸建て住宅における子ども部屋の広さをテーマに、子ども部屋の適切な広さや間取り、子どもがいる家づくりのポイントなどについて説明します。

子ども部屋の広さはどのくらいが適切?

子ども部屋の広さはどのくらいが適切なのでしょうか。子ども部屋の広さの平均や基本的な考え方について説明します。

(1)子ども部屋の広さの平均

日本の住宅の子ども部屋の平均的な広さは6畳程度だといわれています。
家の広さや間取り、家族構成にもよりますが、4.5~8畳程度が一般的だといえるでしょう。実際、ご自身が子どもの頃に過ごした子ども部屋や、遊びに行った友達の部屋も大体そのくらいの広さだったのではないでしょうか。

(2)基本的な考え方

部屋を作る時は、そこで誰が何を行い、そのために何が必要かを考えるのが基本です。
子ども部屋は、子どもが寝起きし、生活するスペースです。そのため、最低限、ベッド、学習机、子どもの持ち物を収納するためのスペースは必要となります。
4畳程度の広さでも、少し窮屈ではありますが、家具の配置を工夫すれば子ども部屋は作ることができます。

(3)子どもの年齢や生活スタイルにもよる

子どもが何歳までその部屋を使うか、またどのような生活スタイルかによって適切な部屋の広さは異なります。
部屋を使う子どもが小さいなら、部屋は狭くても問題ないでしょう。ただし、子どもは成長します。中高生にもなれば大人と変わらない体格になり、持ち物も増えます。
子どもがアウトドアを好み、部屋で過ごす時間が短い場合、部屋は狭くても問題ないかもしれません。逆に、子どもがインドアを好み、部屋で過ごす時間が長い場合は、ある程度の広さがあった方が快適に過ごせるでしょう。

(4)家自体の広さによっても変わる

子ども部屋の適切な広さを考える時、家自体の広さも考える必要があります。ごく狭い家であるのに子ども部屋だけ広く取ることは不合理ですし、広い家に狭い子ども部屋を作るのもバランスが悪いです。
コンパクトな家ならコンパクトな子ども部屋、広くゆとりのある家なら、ゆったりとした子ども部屋と、家自体のサイズ感に合わせて子ども部屋もプランニングすることが大切です。

子ども部屋の広さによる比較

子ども部屋の広さについては、概ね4.5~8畳と説明しましたが、ではそれぞれの広さでどのような違いがあるのでしょうか。
狭い子ども部屋、平均的な広さの子ども部屋、広い子ども部屋、それぞれのメリット・デメリットなどを説明します。

(1)狭い子ども部屋(~4.5畳)

住宅事情によっては子ども部屋を狭くしなければならないこともあるでしょう。
4.5畳程度でも、ベッドと学習机、コンパクトな収納家具を置くことは可能です。やや手狭ではありますが、立派に子ども部屋として機能します。
また、スペースが狭くても工夫次第で素敵な子ども部屋にすることは可能です。

① 狭い子ども部屋のメリット
狭い子ども部屋のメリットとしては、掃除が楽ということが挙げられます。子どもは掃除に不慣れなので、掃除が疎かになることが多いです。しかし、狭い部屋であれば、掃除の手間も少なく済みます。
部屋が狭くてくつろげないことから、リビングなどの共用スペースで家族と一緒に過ごす時間が長くなり、親子のコミュニケーションが増えるという効果も期待できるかもしれません。

② 狭い子ども部屋のデメリット
デメリットとしては、狭いために居住性に劣ることが挙げられます。特に体格が良いお子さんの場合は窮屈に感じることになるでしょう。また、中高生にもなれば私物も増えるため、部屋に収まりきらなくなる可能性があります。
子ども部屋が狭い場合は、子ども部屋以外に子どもの衣類や持ち物などを収納できるスペースを確保してもよいでしょう。

(2)平均的な広さの子ども部屋(6畳程度)

6畳あれば、ベッドや学習机、収納など必要な家具を入れてもある程度のスペースが確保できます。子どもが大学卒業まで過ごすことを想定しても、十分な広さであるといえるでしょう。
子どもが2人いる場合も、同性であれば2段ベッドを置くなどして同室にすることも可能でしょう。ただし、異性の場合、完全同室は望ましくないため、区切って使用することを考えると6畳ではやや狭いかもしれません。

① 平均的な広さの子ども部屋のメリット
広すぎることもなく、狭すぎることもなく、過不足ない広さといえるでしょう。友達が遊びに来ても、少人数であれば問題なく過ごせるはずです。
衣類や私物なども、概ね自室の収納スペースに保管させることが可能です。

② 平均的な広さの子ども部屋のデメリット
平均的な広さの子ども部屋には特に問題となるデメリットはないといえます。ただし、狭い子ども部屋に比べればスペースに余裕がある分、片付けが苦手なお子さんの場合は、散らかしてしまうかもしれません。また、冬物の衣類や大きな私物などは部屋に収納しきれない可能性もあります。
子ども2人が同室を使う場合、成長するにつれ狭く感じるようになるでしょう。

(3)広い子ども部屋(8畳以上)

家が広い場合、子ども部屋も8畳、または10畳以上と広く作るケースもあるでしょう。
8畳以上の子ども部屋は、ベッドや学習机など必要な家具を置いても、スペースに余裕があります。大き目の室内遊具を置くこともできますし、ソファやローテーブルなどを置いて、より居住性の高い空間を作ることも可能です。
また、10畳以上あれば、区切ってもそれほど狭く感じずに済むため、お子さんが2人以上いても対応できるでしょう。3~4人までなら、工夫次第でそれほど狭く感じることなく暮らせるかもしれません。

① 広い子ども部屋のメリット
メリットとしては、子どもの私物を全て子ども部屋に収めることができるということが挙げられます。共有スペースに子どものものを置く必要がないため、リビングなどをすっきりさせることができるでしょう。
子ども部屋が広ければ、海外製の大き目の遊具やデザイン性の高い家具を置くなどインテリアに凝ることも容易です。ぬいぐるみやプラモデルなど子どもの趣味のものが増えても、狭さを感じることなく飾ることができますし、ピアノを習っている場合はアップライトや電子ピアノを置くこともできるでしょう。
また、将来、子どもが増えた場合でも、同室や区切るなどして対応することが可能です。

② 広い子ども部屋のデメリット
デメリットとしては、掃除が大変ということが挙げられます。広いだけにゴミや脱いだ衣類をため込んでしまうという事態も起こりえます。
また、広い部屋はなまじ居住性が高いため、ひきこもりがちになってしまうことや、友達のたまり場になってしまうという可能性もあります。
広い子ども部屋を与える場合は、部屋の配置や家族とのコミュニケーションを取りやすくするような工夫が必要でしょう。

戸建を建てる際の子ども部屋の間取りのポイント

戸建で子ども部屋を作る際、広さ以外ではどのような点に気を付ける必要があるのでしょうか。
戸建を建てる際の子ども部屋の間取りのポイントについて説明します。

(1)広さより工夫が大切

家自体の広さや家族の人数など、子ども部屋の広さは理想通りに行かないこともあるでしょう。
ただ、前述した通り、広い子ども部屋にも狭い子ども部屋にもメリットとデメリットがあります。
これは子ども部屋に限ったことではありませんが、狭くても部屋の形や家具の配置などを工夫すれば心地よく使いやすい部屋を作ることは可能です。そもそも子どもは狭い場所を好むものです。狭い子ども部屋しか作れないという場合は、いっそ隠れ家感覚を楽しめるような部屋にしてみてはいかがでしょうか。

(2)家の中のどの位置が良いか

戸建で子ども部屋を作る場合、どの位置に作るか悩む方もいらっしゃるかもしれません。
一般的に一階にLDKや水回りをまとめて、二階を寝室や子ども部屋にするという配置はよく見られます。これは、来客時のことや老後の生活を考えると、合理的な配置といえるでしょう。
ただ、特に小さいうちなどは家事をしながらでも子どもの気配を感じられることが望ましいため、リビングの隣やステップフロアを子ども部屋にするという手もあります。その場合、子どもがある程度大きくなった時点で子ども部屋を二階に移し、元の子ども部屋はフリースペースとして活用してもよいでしょう。

(3)収納スペースは十分に

幼いうちは持ち物も少ないですが、成長するにつれて学習用具や趣味のものなど持ち物が増えていきます。そのため、子ども部屋の収納は荷物が増えることを想定して大きめに作ることをおすすめします。

(4)子どもの数が確定していない場合

若いご夫婦が家を建てる場合など、現時点では子どもはいない、または今は1人だけれど2人目を希望しているという方もいらっしゃるかもしれません。
子どもが今後増える可能性がある場合は、子ども部屋のスペースを区切ることができるように広めに作っておくか、予備室という形で用意しておくとよいでしょう。

(5)子ども部屋はフレキシブルに

子どもは成長するものですし、ご夫婦によっては子どもが増えることもあれば、独立によって減ることもあります。また、長期的な目線で考えれば、ほとんどの場合、子どもはいずれ独り立ちし、子ども部屋は空室となります。
そのため、子ども部屋は後からアレンジがしやすいよう、フレキシブルに作っておくことをおすすめします。

子どもがいる家族の家づくりのポイント

子どもがいる家族が家を建てる場合、子ども部屋以外でどのような点に配慮すればよいのでしょうか。
子どもがいる家族の家づくりのポイントについて説明します。

(1)親子が交流しやすい工夫をする

家を建てる際、「家族が仲良く暮らせる家を作りたい」というご希望をお持ちの方は多いかと思います。
家族が仲良く過ごすためには、親子が交流しやすい工夫をするとよいでしょう。
例えば、以下のような工夫が挙げられます。
・居心地の良いリビングを作る
・リビングに学習スペースを設ける
・自室に行くにはリビングを必ず通るつくりにする

(2)家事のしやすさや時短にも工夫する

子どもがいる家庭は、単身世帯に比べて家事の負担が大きいです。昨今は共働きが増えていることもあり、家事の時短ができる家づくりの工夫は家族が仲良く暮らすために必須といえます。
生活動線を工夫する、広めのパントリーを設けて買い出しの手間を少なくする、ランドリールームとファミリークローゼットをつなげて衣類の管理を楽にするなど、ご家庭の生活スタイルに合わせて家事の負担を減らすための工夫をすることをおすすめします。

(3)子どもが巣立った後のことも考える

前述した通り、子どもはいずれ独立して子ども部屋から巣立っていきます。空き部屋になった子ども部屋は、そのままにしておいて子どもが帰省した時に使用してもよいかもしれませんが、普段はデッドスペースとなってしまいます。
改装して趣味の部屋にする、客間として整えておくなど、子どもが巣立った後の子ども部屋の活用方法についても、考えておくとよいでしょう。

最後に

今回は、子ども部屋の適切な広さや間取り、子どもがいる家づくりのポイントなどについて説明しました。

子ども部屋は一概に広ければ広いほど良いというものではありません。多少狭くても、工夫次第で快適に暮らせる子ども部屋を作ることも可能です。
どんな子ども部屋を作るべきか、畳数だけでは具体的にイメージできないという方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合は、実物を見ながら検討してみるとよいでしょう。
住宅展示場を訪問すれば、真似してみたくなるような素敵な子ども部屋を見学できます。子ども部屋作りや家づくりの参考になるので、ぜひ訪問してみてはいかがでしょうか。


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