注文住宅とマンションの違いは?比較やメリットとデメリットをご紹介!

「家の購入を考えているが、戸建ての注文住宅とマンションのどちらにするか迷っている」
「現在の価格や将来的な資産価値で見ると戸建てとマンションのどちらが得か知りたい」
住宅の購入を検討されている方の中には、このようなお悩みや疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
注文住宅とマンションは同じ住宅とはいえ、さまざまな面で違いがあります。

今回は、注文住宅とマンションのどちらを選ぶか迷っている方に向けて、それぞれのメリットとデメリット、5つの観点からの比較、注文住宅とマンションで迷った時の判断方法などについて説明します。

 

注文住宅のメリットとデメリット

注文住宅とマンションの比較をするために、まずは注文住宅のメリットとデメリットについて説明します。

(1)注文住宅のメリット

注文住宅の主なメリットは以下のとおりです。
・間取りや設備などの自由度が高い
・土地を選ぶことができる
・庭を作ることができる
・駐車場を設けることができる
・ペットを遊ばせるスペースを確保しやすい

注文住宅の最大のメリットは、自由度の高さでしょう。間取りや設備、外観のデザインや内装、インテリアなど、あらゆる面において自分で決めることができるため、こだわりのマイホームを作ることが可能です。
土地についても自分で選ぶことができるため、所有している土地があればそこに建てることもできますし、好きな街に土地を購入して家を建てることもできます。
また、庭や駐車場を設けることができる点や、ペットを遊ばせるスペースを確保しやすい点もメリットといえるでしょう。

(2)注文住宅のデメリット


注文住宅のデメリットとしては以下のようなものが挙げられます。
・購入までに時間がかかる
・コストが高い
・駅近の土地は少ない
・防犯面に不安がある
・管理や修繕は自分で行わなければいけない

注文住宅は自由度が高い分、決めなければいけないことが多く、打ち合わせは複数回に及びます。また、着工から完成までに3カ月~6カ月程度の期間を要します。忙しい方やすぐ引っ越したいという方にとってはデメリットといえるでしょう。
また、注文住宅は土地代・建築費がかかるためどうしてもコストは高くなりがちです。マンションと比べて広い分、光熱費や固定資産税も高くなる傾向にあります。
土地についても、駅近なマンションを探すのは比較的容易ですが、駅近な土地が売りに出ることは少ないですし、売りに出ていたとしても高値でしょう。
マンションよりもプライバシーは守られやすいですが、その分防犯面では不安があります。また、管理費や修繕積立金はかかりませんが、外回りの掃除や外壁・屋根の修理などは自分で行わなければならないというデメリットもあります。

マンションのメリットとデメリット

注文住宅のメリット・デメリットを説明しましたが、マンションのメリットとデメリットはどのようなものがあるでしょうか。

(1)マンションのメリット


主なマンションのメリットは以下のとおりです。
・利便性の高い場所にあることが多い
・管理や修繕(共用部分)の必要がない
・24時間ゴミ捨て可能、宅配ボックス完備など、生活の利便性が高い
・セキュリティ面での不安が少ない

一般的にマンションは駅前や商業地など利便性の高い場所に作られることが多いです。「とにかく便利な場所に住みたい」という方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
家の周りの掃除や外回りのメンテナンス(修繕)の必要がないこともマンションのメリットの一つです。
24時間ゴミ捨て可能、宅配ボックス完備など、利便性に配慮されたマンションも多く、家を空けることが多い人も生活しやすいでしょう。
また、マンションの大きなメリットとして、セキュリティ面が挙げられます。新しいマンションは監視カメラやオートロックなどの設備が充実していることが多いです。管理人、コンシェルジュ、ガードマンなどが駐在するマンションならさらに安心です。

(2)マンションのデメリット


マンションのデメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
・管理費、修繕積立金、駐車場代などの費用がかかる
・規約によってはペットを飼えない(制限がある)
・生活音が気になる
・プライバシーが守られない

マンションは、共用部の管理や修繕を自分で行わなくて良い分、管理費や修繕積立金などの費用がかかります。車を所持して入れば駐車場代がかかりますし、最近は駐輪場代がかかるケースもあります。
また、マンションには規約があり、ペットの飼育が禁止されている、または制限が設けられているケースがあります。完全に禁止されていなくても、動物の種類に関する制限(小型犬はOKだけど、猫や大型犬は禁止など)や頭数制限が設けられていることもあるため、ペットを飼育されている方やこれから飼おうと考えている方は注意が必要です。
上下左右に他人が住んでいることから、生活音が気になるケースもあります。鉄筋コンクリートの建物であれば、そこまで音が響くことは少ないと思いますが、騒音問題で近所の人とトラブルに発展するケースは珍しくありません。
また、同じ建物を他人と共有するマンションの特性上、他人とすれ違う頻度は高く、生活習慣などを知られてしまうなど、プライバシーが守られにくいこともデメリットといえるでしょう。

注文住宅とマンションを5つの観点から比較

注文住宅とマンションのそれぞれのメリットとデメリットを踏まえて、注文住宅とマンションを5つの観点から比較してみたいと思います。

(1)費用を比較


注文住宅とマンションでは、一般的に注文住宅の方が価格は高いというイメージをお持ちの方は多いでしょう。
しかし、広さや場所の利便性、設備のランクなどの要素によって左右されるため、一概に比べることは難しいです。実際、都心部のハイクラスマンションの中には何十億円という価格帯のものが存在しますし、注文住宅の中には1,000万円台を謳うローコスト住宅もあります。

マンションは管理費や修繕積立金などの費用が掛かるためランニングコストが高いという見方もありますが、一戸建ても管理や修繕をする必要があります。
例えば、一般的に屋根や外壁のメンテナンスは10年毎に必要になるといわれていますが、この際の費用は100万程度かかることが多いため、ランニングコストについてはあまり変わらないかもしれません

(2)利便性を比較


利便性については、一般的に好立地で設備の整ったマンションに軍配が上がるといえます。そもそも駅近の売地は少ないですし、同レベルの利便性の場所で比較すると、マンションの方が割安に購入できます。
また、24時間ゴミ捨て可能、宅配ボックスがある、エントランスがオートロックなど、マンション特有の便利な設備もあります。このような設備を自分で設置しなくても利用できるという点はマンションのメリットといえるでしょう。ただし、このような設備は、全てのマンションに完備されているわけではありません。利便性の高さを求めなら、立地や設備など、条件に合うマンションを選ぶ必要があります。

(3)居住性を比較


広さや住み心地などの居住性は、一般的に注文住宅の方が勝っているといえるでしょう。一般的な間取りのマンションは戸建てより狭いです。間取りについても、あらかじめ決められているマンションと違い、注文住宅は自分で部屋数や収納について決めることができるため、自分たちのライフスタイルに合う暮らしやすい家を作ることが可能です。
一方、マンションはワンフロアで完結しているため、高齢になっても暮らしやすいというメリットがあります。

(4)安全性を比較


セキュリティについては、前述した通り、一般的にはマンションの方が優れているといえます。
災害に対する安全性という点を考えると、マンションと注文住宅を比較するより、個々の建物の耐震性能で比較する必要があるでしょう。
一般的に建築コストや構造上の事情によりマンションの耐震等級は1級であることが多いといわれているため、それより上の2級や3級であれば注文住宅の方が耐震性能は高いことになります。

(5)将来の資産価値を比較


注文住宅の方が、土地の価値がある分資産価値が高いと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、言い換えれば土地の価値だけということです。実際、築20年以上になると建物の価値はゼロになり、土地の価格のみで売却されるのが一般的です。
一方、マンションは、人気のエリアであれば古いマンションでも高値で取引されているというケースもあります。ただし、高値で取引されているのは需要の高い一部のエリアに限定されています。一般的なマンションの資産価値は築年数の経過に伴い下がります。
将来の資産価値を考えるのであれば、注文住宅とマンションのどちらにしても、立地が重要といえるでしょう。

注文住宅とマンションのそれぞれに向いているのは?

注文住宅とマンションのそれぞれに向いているのはどのような人なのでしょうか。

(1)注文住宅が向いている人


注文住宅は以下のような人に向いているといえます。
・間取りやデザインなど、家にこだわりがある人
・街中より郊外に住みたい人
・子どもやいる人
・ペットを飼っている人・飼いたい人
・楽器が趣味など音を気にしないで生活したい人

注文住宅のメリットは、こだわりを詰め込んだマイホームを手に入れることができることです。吹き抜けのあるリビング、アイランドキッチン、ランドリールーム、バーベキューのできる庭、シアタールームなど、希望通りの家を作ることが可能です。
街中より郊外の閑静な地域で生活したいという方や、子どもやペットがいる方、楽器の演奏をしたい方など、音で近所に迷惑をかけることを気にしないで暮らしたいという方にも適していると思います。

(2)マンションが向いている人


マンションは以下のような人に向いているといえます。
・便利で手間が少ない生活がしたい人
・街中に住みたい人
・留守が多い人
・防犯面での安全性を求めたい人

マンションのメリットは、利便性が良いことです。駅から近いマンションであれば通勤や通学に便利ですし、共有部分の掃除やメンテナンスを自分で行わなくてよいので、注文住宅と比べて手間がかかりません。
住宅地に比べてマンションは、商業地や駅近の立地が多く通勤や買い物に便利です。また、留守が多い人や忙しくて家を空ける間が長い人でも、オートロックや監視カメラなどの設備や管理人や他の住人の目があることで、安心して暮らせるでしょう。

注文住宅とマンションで迷った時の判断方法

(1)条件を整理する


注文住宅とマンションで迷った時は、まず条件を整理してみることをおすすめします。条件を書き出した上で、条件に優先順位を付けてみるとよいでしょう。
自分たちが住まいに求めることを明確にすることで、どちらを選ぶべきか判断しやすくなります。

(2)家族と話し合う


一人暮らしの場合を除き、家は家族と住む場所なので、家族と話し合うことも重要です。
家族内で注文住宅かマンションか意見が分かれることもあるかもしれません。意見が割れてしまった場合は、それぞれの希望の理由を明確にした上で、妥協点を探すようにしましょう。

(3)別の選択肢にも視野を広げてみる


注文住宅とマンション以外にも選択肢はあります。
例えば、注文住宅・マンション共に、希望のエリアや価格帯では難しい場合でも、中古物件や分譲住宅などにも視野を広げれば希望に合う物件が見つかる可能性があります。多少不満があったとしても、購入後にリノベーションなどで改善することは可能なので、検討してみてもよいでしょう。


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