ペットと快適に暮らせる家づくり!ポイントと注意点をご紹介!

ペットは大切な家族の一員です。生活を共にする場所である家は、ペットにとっても快適に過ごせる場所であって欲しいものです。ペットにとって快適な家とは、具体的にどのような家なのでしょうか。

今回は、「ペットと快適に暮らせる家」をテーマに、ペットと暮らす家作りのポイント、ペットと暮らす家におすすめの便利な設備、ペットと暮らす家作りの注意点などについて説明します。

 

 

人もペットも快適に暮らせる家とは

ペットを飼っている方やこれから迎える予定がある方は、人とペットの両方が快適に暮らせる家を作りたいと考えることでしょう。人もペットも快適に暮らせる家とは具体的にどのような家なのでしょうか。

(1)人とペットは違う生き物

前提として、人とペットは違う生き物だということをしっかり認識しておくことが大切です。当たり前のことですが、人とペットは大きさも違いますし、食べるものや、生活スタイルも異なります。
違う生物である以上、快適だと感じる環境も当然違います。人間にとって快適な環境は、ペットにとっては必ずしも快適とは限らないということを理解しておきましょう。

(2)ペットの生態や特徴に合わせた家づくりを

ペットと暮らす家を作る際には、ペットの生態や特徴を理解した上で、それに合わせた家作りを行う必要があります。
例えば、犬の場合、散歩が日課、家族と過ごすのが好きなどの特徴があるので、散歩に連れ出す際に便利な設備や、家族と過ごすことができる間取りを考えるとよいでしょう。
猫の場合、高い所が好き、睡眠時間が長いなどの特徴があるため、キャットタワーを設置する、落ち着いて眠れる場所を作るなどが挙げられます。
ウサギやハムスターなどの小動物や、変温動物である爬虫類などを飼育する場合は、犬や猫以上に部屋の温度管理に注意が必要でしょう。鳥を飼う場合は、放鳥中の事故や逃亡を防止する工夫が不可欠です。また、魚類を飼育する場合は、水槽やろ過装置などの機材が必要となります。
いずれのペットを飼う場合も、その生態についてしっかり学習して、ペットが安全で快適に過ごせる環境を作ることが大切です。

(3)人もペットも快適に過ごせる家を目指そう

前述したように、ペットの種類によって快適だと感じる環境は異なります。
人とペットが暮らす家を作る際は、ペットの生態や特徴を理解した上で、家の間取りや設備においても、ペットに合あわせた工夫をしつつ、人間にとっても快適な環境を目指すようにしましょう。

ペットと暮らす家づくりのポイント

ペットと暮らす家はどのような事に気を付けて作るべきなのでしょうか。ペットと暮らす家づくりのポイントについて説明します。

(1)家の中の危険を取り除く

家の中でペットが事故に遭うケースは決して少なくありません。
例えば、一般的なバルコニーやベランダの柵は人間のサイズに合わせて作られているため、犬や猫はすり抜けて落ちてしまう可能性があります。また、水を張ったままにしておいた浴槽にペットが落ちて溺れるというのも家庭内で多い事故の一つです。
キッチンで火や包丁を使っている時に足元にまとわりつかれれば、人間とペット双方にとって危険でしょう。他にも、植物や食べ物、洗剤、電気コードなど、日常生活の中にありふれたものが、ペットの命にかかわる危険となることがあります。
家の中での事故を防ぐためにも、ペットにとって危険なものを排除する、または近づけないための工夫をすることは必須といえるでしょう。

(2)飛び出し・脱走対策は万全に

ペットを飼う際に忘れてはいけないのが、飛び出しや脱走対策です。特に脱走されてしまうと、見つけ出すのは大変ですし、何より危険です。
玄関の出入りの際や、窓の隙間、網戸には注意をする必要があります。玄関近くにはゲートを設置する、網戸にはロックを付けるなど、脱走対策は万全に行うことをおすすめします。また、扉の外から室内のペットの様子を確認できるよう、扉に小窓を付けるのもおすすめです。

(3)ペット専用スペースを作る

常に人の目に触れる生活は、ペットにとってストレスとなる可能性があります。人と過ごすことを好む子でも、時には一人になりたいこともあるでしょう。また、お留守番や来客の際にも、ペットが安全に過ごせる専用の定位置がある方が落ち着いて過ごせます。
ペット専用のスペースは必ずしも独立した部屋である必要はありません。それほど広くなくてもよいので、四方を囲った形で、ペットが安心して快適に過ごせるスペースを用意してあげましょう。

(4)一緒に過ごせるスペースを作る

可愛いペットと一緒に過ごすために、リビングのソファやダイニングの近くなど、人がくつろぐ場所にペットのためのスペースを設ける方は多いでしょう。リビングなどに、ペットと一緒に過ごすスペースを作る際は、双方が心地よく過ごすことができる空間にする必要があります。
また、ソファでペットと一緒にくつろぐと、汚されることや爪で傷を付けられることもあるため注意が必要です。対策としては、カバーをかけるか、メンテナンス性や耐久性に優れた素材のものを選ぶことをおすすめします。

(5)健康や体調管理のための工夫

部屋の中を清潔に保つことは人間が快適に生活するためにも大切ですが、ペットの健康のためにも重要なポイントといえます。
ペットのトイレや食事回り、寝床などの掃除を怠ると、ペットが体調を崩して病気になってしまう可能性もあります。小まめに掃除を行い、清潔に保つように心がけましょう。
また、犬や猫などは、秋や春の換毛期に毛が大量に抜けるため、必要に応じてブラッシングやシャンプーなどのお手入れをしてあげましょう。
フローリングはペットにとって固く滑りやすいため、怪我につながる可能性があります。カーペットやコルクなど滑りにくく柔らかい床材の方が望ましいでしょう。タイル状であれば、汚れた場所だけ取り替えられるため便利です。

(6)防音や消臭対策は必須

飼い主は、ペットの鳴き声や臭いに慣れてしまい、気にならないことも多いようです。ただし、他人にとっては不快に感じられるかもしれません。
近隣住民の中には、神経質な方や動物嫌いの方がいらっしゃる可能性があります。近隣の人に迷惑をかけないよう、家の防音や消臭には十分配慮するようにしましょう。

ペットと暮らす家におすすめの設備

ペットと暮らす家におすすめの設備をいくつかご紹介します。

(1)ペットドアやステップ・のぞき窓


犬や猫などを家の中で放し飼いにする場合、ペットドアを設置することをおすすめします。ドアを開けっぱなしにすると、冷暖房効率が悪くなりますし、何かの拍子にドアが閉まってペットが挟まる可能性があるため危険です。ペットドアを設置すれば、ドアを閉めたまま、ペットが自由に出入りできるようになります。
また、小型犬や足の短い犬の場合、ソファやベッドなどの上に上がりたくても上がれない可能性や、上がることはできても降りることができない可能性があるので、ペットの歩幅に合わせたステップを設置するとよいでしょう。
ペット用の部屋やスペースには、邪魔をせずに様子を確認することができるのぞき窓を設けるのもおすすめです。

(2)のびのび過ごせる庭や屋上


庭や屋上など外のスペースをペットの場所として活用するのもおすすめです。
庭にドッグランを作れば、散歩に行けない日や運動量の多い大型犬でもストレスを感じさせずに済みますし、ウッドデッキや屋上にアウトドアファニチャーを置けば、天気の良い日に一緒に日光浴を楽しむこともできるでしょう。
犬以外でも猫や鳥、ウサギなども、専用のスペースを設ければ屋外で過ごさせることは可能です。
ただし、いずれのペットの場合も、屋外に出す際は、柵やネットなどで脱走・転落対策を万全にした上で、決して目を離さないようにしましょう。

(3)キャットウォーク(猫)


猫を飼う場合は、キャットウォークやキャットステップを設置してもよいでしょう。高い場所と縦運動を好む猫にとってストレスや運動不足の解消になります。また、インテリアとしてもおしゃれなので一石二鳥といえるでしょう。
キャットウォークを設置する際は、猫の体格に合わせて無理のない幅と段差で配置しましょう。また、所々に休めるようなポイントや、トンネル、窓辺などに続くように作れば飽きずに使ってもらえるはずです。
キャットウォークはDIYで設置することも可能ですが、その場合は強度に注意が必要です。ジャンプや着地といった動作によって猫の体重以上の衝撃がかかることがあるため、耐荷重は余裕を持って計算するようにしましょう。

(4)土間収納や足洗い場(犬)


土間収納や足洗い場は、散歩を日課とする犬を飼う方におすすめの設備です。
土間収納があれば、お散歩グッズを収納することができ便利でしょう。また、足洗い場があれば外の汚れを家に持ち込まずに済み衛生的です。
土間収納は、キャリーやペット用の防災グッズなどを収納できるため、犬以外のペットを飼っている方にもおすすめの設備といえます。

(5)全館空調や床暖房


室内で飼育している以上、暑さ寒さが不快でもペットには逃げ場がありません。そのため、家の中は常にペットにとって快適な温度・湿度に整えてあげる必要があります。
犬や猫にとっての適温は、20~25℃といわれています。
常に家の中を適温に保つためにも、全館空調や床暖房といった設備があるとよいでしょう。
また、家そのものを外の影響を受けにくい高気密・高断熱構造で作ると光熱費を抑えつつ快適な状態を保ちやすくなりますので、これから家を建てる方は検討してはいかがでしょうか。

ペットと暮らす家作りの注意点

ペットと暮らす家を作る際に、注意をするべき点について説明します。

(1)ペットにとっての危険を理解する


前述したとおり、人間にとって安全なものでもペットにとっては危険であることは少なくありません。
例えば、ネギ類やチョコレート、ブドウは、犬が誤って口にすると最悪の事態を引き起こしかねない危険な食べ物です。また、猫にとって危険な植物はたくさんありますが、中でもユリ科の植物は、誤って口にすると中毒死する恐れがあります。その他、アロマテラピーなどに使用する精油についても、ペットには危険だといわれています。
ペットを危険から遠ざけるためにも、ペットにとって何が危険なのかをしっかり理解しておくようにしましょう。

(2)ペットのライフステージに合わせる


いつまでもかわいいペットですが、いつまでも若いわけではありません。
犬や猫の寿命は延びていますが、それでも20年弱であり、人間の7倍くらいの速さで歳を取るといわれています。
歳を重ねれば当然、身体能力は衰え、病気になる可能性も高くなります。住環境も、こうしたペットのライフステージや健康状態に合わせて変えていく必要があるでしょう。
最後の日まで快適に過ごせるよう、ペットの状態を見ながらフレキシブルに対応してあげることが大切です。

(3)ペットは人の思い通りに行かないものと心得る


爪とぎがあるのに壁や家具で爪を研ぐ、水やえさをこぼす、柱をかじる、ベッドで粗相するなど、ペットは人間がして欲しくないことをすることがあります。
高価な家具や新築の家を傷つけられれば、ショックで怒りがわくかもしれません。しかし、その感情をペットにぶつけても、良い結果に結びつくことはまずありません。
感情的に怒るより、壁や柱、家具にカバーをする、えさ場や水場にマットを敷く、トイレのしつけを徹底しながら、ベッドに防水シートを敷くなどの対策を取ることが大切です。
ペットと快適に暮らすためには、まずペットは人の思い通りに行かないものと心得た上で、人間側で必要に応じた工夫や対策をしっかり行うようにしましょう。


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